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株式会社 だるま食品本舗
地元に根ざした良質な食材を地元の人たちに
代表取締役 工藤哲也さん↑代表取締役 工藤哲也さん
「たまふくら」。普通の大豆の1.5倍ほどもある国内最大級の大きさと、栗に例えられる上品な甘みとほくほくとした食感が特徴で、道南を代表する食材のひとつとして注目されています。その素材の良さを生かした商品づくりに力を注いでいるのが、株式会社だるま食品本舗の工藤哲也代表取締役。
同社は昭和26年創業。“地場の食材をしっかり理解し商品にする”ことを理念に、生産者の顔が見える地元の新鮮な農作物を、新鮮なうちに加工する商品の開発製造と販売を行ってきた。商品は納豆を主力として、豆腐や豆乳などの大豆製品、もやしやこんにゃくなど。
しかし、これらの日配品は大量生産・大量消費の時代にあって、大手との価格競争に巻き込まれる厳しい業界。その中で工藤代表は、大手資本との棲み分け、競合戦略として、「地元に根ざした良質な素材を加工して、地元の人たちに食べてもらう」ことが、生き残っていくために必要だと言う。そんな中、突出した良質な素材として期待されているのが「たまふくら」だ。
企業の場所を地図で確認できます
「株式会社 だるま食品本舗」の場所を地図で確認できます。
創立 1951年(1970年に法人化)
代表者 代表取締役 工藤 哲也
事業 納豆、もやし、こんにゃく等の製造・販売
住所 〒041-0824
函館市西桔梗町589番216号
TEL (0138)49-3569
FAX (0138)49-0068
URL http://darumahonpo.main.jp/
資本金 2,500万円
 
新品種「たまふくら」の誕生と商品化への取り組み
「たまふくら」が新品種として誕生したのは2007年。北海道中央農業試験場が、高級黒大豆として知られる「新丹波黒」と、白くて大きい大豆「ツルムスメ」を交配して開発した超大粒大豆。だるま食品本舗は、品種登録される以前の加工適性を探る試験段階から関わってきた。
新品種誕生の翌年には、渡島農業改良普及センター、JA新はこだて、生産農家、函館地域産業振興財団、公立はこだて未来大学とともに「たまふくらプロジェクト」を立ち上げ、生産・加工・マーケティングまで一貫した「たまふくら」商品化への取り組みを開始。初年度は、関係者が何度も集まって、収穫の適期判断、加工適性や商品化テストなどの活動を実施した。当時の協力関係は、現在も「たまふくら」商品化の重要な支えとして活きているという。
「たまふくら」の特徴は、その大きさと味わいに加え、優れた加工適性にある。一般的に大豆は、品種によって「豆腐にするには向くが、豆乳には不向き」「納豆には向くが、水煮には不向き」などの特性があるそう。ところが「たまふくら」は、どんな商品にしても、その美味しさがしっかり出るのだという。
現在「たまくふら」を加工した商品ラインナップは、納豆、水煮、枝豆、豆乳、豆腐と幅広いが、新商品開発も手を緩めることはない。昨今は地元を代表する食材である、がごめ昆布や王様しいたけと合わせた煮豆を開発、販売開始を準備中。
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▲「たまふくら」を使った商品がこんなにたくさん!

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▲「たまふくら」をふんだんに使用したカレー
 
存在感のある、しっかりとした食感と味わい
実際に食した「たまふくら」の味わいを紹介しよう。まずは代表格の納豆。口に入れた時に感じるゴロゴロ感は、一般的な納豆とは明らかに異なり、その味わいとともにしっかり食べごたえがある。ご飯にのせて食べるもよし、そのまま、おつまみとしても美味しい。
次にカレー。市内では2013年1月末から2月初にかけて「たまふくらカレー祭り」が開催された。「たまふくら」の美味しさを広く知ってもらおうと企画されたもので、函館市内の8店舗が参加。食べてみると、「たまふくら」はその食感のみならず、カレーのルーに味わいでも負けない、しっかりとした存在感がある。カレー祭り終了後も、「たまふくら」を使ったサイドメニューの開発や定番メニュー化を検討する動きや、第2弾のカレー祭り開催を要望する声もあるようだ。
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▲お米に対してこの粒の大きさ!噛みごたえ抜群です。
 
現状の課題と今後の展開
商品ラインナップを拡充し、知名度も高まりつつある「たまふくら」だが、課題もある。最も大きな課題は価格。現在、大豆の国内自給率は約6%。つまりそのほとんどが輸入であり、貿易港である横浜や神戸が大豆の最大の“産地”となっているのが実情だ。
対して、道南の農家で栽培されている「たまふくら」は、輸入大豆と比較して収穫量は段違いに少なく、どうしても原料価格高は避けられず、それは小売価格へと反映される。納豆や豆腐のような日配品において価格は重要な要素であり、「たまふくら」の知名度向上や販路拡大に向けて大きな克服すべき課題となっている。
その一方、明るい話題も多い。2011年には、テレビ番組「料理の鉄人」でも知られる脇屋友詞シェフの監修により、国際線機内食のセットメニューの食材として採用された。知名度アップに加え、一流シェフに認められたことは、生産農家の励みにもつながった。また、東京の大手百貨店での催事では売り切れが続出、連日訪れるファン客もいたという。
同社は「たまふくら」以外の地元食材での商品開発も積極的だ。がごめ昆布から抽出した粘り成分を固めて、ところてん状にした「がごめの滴(しずく)」は、平成24年度北海道新技術・新製品開発賞の食品部門大賞を受賞した。がごめに含まれるフコイダンなどの健康によい成分を生かした製品で、ところてんにはないクリスタル感が特徴。サラダへのトッピングなど、何かに添えてキラキラ感を演出できるので、あんみつなどのスイーツ系や、煮こごりでの使用など、さまざまな提案を試行中だ。
地元食材の魅力を新商品にして発信し続ける、だるま食品本舗。その牽引役である工藤代表取締役の、益々の活躍を期待したい。
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▲「がごめの滴(しずく)」

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▲平成24年度北海道新技術・新製品開発賞の
  食品部門大賞を受賞
 
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