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(株)函館酪農公社
競争力を高める為に 〜(株)函館酪農公社設立のあらまし〜
代表取締役社長 柴田 満雄さん 函館でスーパーマーケットへ出かけると、牛乳売場で目に飛び込んでくるオレンジと青のパッケージ。それが、市内の小売店でおよそ30%のシェアを持つという、株式会社函館酪農公社(以下、酪農公社)の定番商品「函館牛乳」だ。
↑代表取締役社長 柴田 満雄さん

  酪農公社は、函館・七飯・八雲地区に33軒の契約農家を持ち、観光スポットとしても人気のアンテナショップ「あいす118」を擁し、津軽海峡を挟んでお向いの青森県にも営業所を構えている。酪農家を大切にしたいという設立時の思いから、業態は株式会社ながらも「公社」と名前を付けたという。

「なんといっても
 北海道酪農発祥の地の八雲を大切にしたかったんです。


  設立時から社長を務め、現在は取締役会長を務める金子隆さんは笑顔で切り出した。

  設立は昭和48年(1973年)、酪農振興法の施行、諸外国からの乳製品輸入自由化による競争激化、冷蔵設備の充実による販路の変化など、北海道の酪農を取り巻く環境がざわつき始めた時期だ。

  長期間保存できない飲用牛乳を道内に普及させるため、八雲に牧場が開かれたことから北海道の酪農の歴史は始まった。黎明期には、多くの酪農家が八雲を訪れ、技術を学び、全道に散らばっていったのだという。

  しかし、昭和40年代に入ると、道東・道北の広大な土地で酪農が発達し、道南地区での酪農の限られた土地と牛の頭数では、生産コストの面で競争力に大きな差がついていった。道南圏では、次第に酪農離れが進み、放置されたサイロの姿が目立つようになったという。そんな中、いつしか金子さんを含む若い酪農家たちは、北海道の酪農発祥地で先代から大切に守ってきた酪農業を次の世代に繋ぐため、一致団結をして、競争力を高める必要があると考えるようになった。これが、酪農公社設立のきっかけだったそうだ。
創立 1973年12月
代表者 代表取締役社長 柴田 満雄
住所 〒042-0912
函館市中野町118-17
企業の場所を地図で確認できます
TEL (0138)58-4460
FAX (0138)58-4474
E-mail milk@hakodate.or.jp
URL http://www.e-milk.co.jp/
従業員 97名(青森24名)
年商 26億1,600万円(平成27年3月期)
資本金 6,700万円

主力商品の飲用牛乳。2014年デザイン一新
▲主力商品の飲用牛乳。2014年デザイン一新

年間10万人以上が訪れるというアンテナショップ「あいす118」
▲年間10万人以上が訪れるというアンテナショップ
  「あいす118」。函館牛乳だけで作ったソフト
  クリームが人気。
 
日本一美味しい牛乳を目指して
一農家あたりの牧場面積が限られる中で、いかに競争力を高めるか。
そんな中で行き着いたのが「日本一おいしい牛乳をつくる」という目標だ。乳質の改善のため、契約農家から納めてもらう牛乳を100%飲用牛乳にすると約束することなど生産者の意識を高めるために、様々な取り組みを行ったという。メーカーと酪農家が一丸となって同じ目標を目指すことが出来るのは、少数精鋭が集まる酪農公社ならではの特長だといえよう。
「日本一」を目指すため注目したのは、牛の飼育環境の見直しだ。ひとつは、きれい好きな牛にストレスを与えないように、牛舎の清掃を徹底的に行うため、ファームクリーンコンテストを開催したこと。また、牛の乳のカルシウム含有量を増すために、牛の飼料を生産する畑の土にカルシウム剤を混ぜ込み改良したこと。さらに、当時国内ではまだ意識が高まっていなかったポスト・ハーベストや遺伝子組み換えをしていない配合飼料を牛に与えるようにしたことだ。
これらの取り組みの最終的な目的は、健康な乳牛から安全な牛乳を生産することだ。
しかし、牛には言葉が通じない。そのため、生産農家は大変な苦労をしたという。その結果、今では「自分の子供に飲ませたい牛乳」として家庭を中心に好評を博するに至った。大切なパートナーである「牛に対しても優しい牛乳生産」だ。八雲の10牧場が現在取り組んでいる。
さらに、配合飼料にもこだわった「おいしい」生乳を、65度という低温で30分間殺菌した「低温殺菌」牛乳も開発した。低温で殺菌することで、生乳に含まれるたんぱく質が変性しにくく、搾りたてそのままの味を楽しむことができるのだという。濃厚でありながら、さっぱりとした後味の良い牧場の味を食卓で気軽に味わえるとして人気が高い。
※「ポストハーベスト」農薬は収穫後の農産物に使用する殺菌剤、防かび剤などのこと。
    ポストとは「後」、ハーベストは「収穫」を意味する。
工場内の制御バルブ。1つ1つ解放するタイミングが異なり、複雑だが厳しい管理で統制が取れている。
▲工場内の制御バルブ。1つ1つ解放するタイミングが
  異なり、複雑だが厳しい管理で統制が取れている。


函館牛乳の生産ライン。みるみるうちに完成した牛乳パックが流れていく。
▲函館牛乳の生産ライン。
  みるみるうちに完成した牛乳パックが流れていく。
 
さらなるニーズと競争の激化に対応する為に
自社トラックを使った移動販売に取り組む中で、次第に飲用牛乳だけでなく、函館牛乳を使ったヨーグルトやチーズなどに対するニーズの高まりを感じるようになった。同時に、企業として更なる競争力の強化の為に、もうひとつの柱となる主力商品を開発する必要性を感じたという。
「牛乳以上に体に良く安全な食べ物」を目標に掲げ、目をつけたのが、「たまねぎ」だ。これを「ネピュレ」という特殊技術を利用し、栄養素を壊さないままペースト状にし、ヨーグルトドリンクに混ぜ込む。たまねぎ由来の植物性乳酸菌と牛乳由来の動物性乳酸菌とのダブル効果に加え、たまねぎ特有の「血液サラサラ効果」が期待できる「たまねぎヨーグルトドリンクUNIO(ユニオ)」が誕生した。このUNIOの開発事業は、産学官連携による平成19年度経済産業省「地域新生コンソーシアム事業」に採択された。
省ゴミを視野に入れたこだわりの容器のフタを開けると、すがすがしいたまねぎの香りが食欲をそそる。レモンとたまねぎのコクが、まるでさわやかなスープのような味わいを実現し、デザートとは一線を画したヨーグルトドリンクに仕上がっている。UNIOは農商工連携の事業のアウトプットとして、完全無糖化には至らなかったものの、それまで使用していた砂糖をすべてやめ、オリゴ糖とエリスリトールに置換しました。
容器、容量も変更し、その後立ち上げた医食同源に基礎を置いたセカンドブランド「函館酪農公社LABO」に統合し、首都圏の百貨店、ストアインベーカリー、高級スーパー等に販路を広げています。
日本一の牛乳から、乳製品へ。おいしく健康に役立つ商品作りを目指し、函館酪農公社は全社員が一丸となって、常に次なるステージを目指している。
たまねぎの血液サラサラ効果が期待できるヨーグルトドリンク「UNIO」。
▲たまねぎの血液サラサラ効果が期待できる
  ヨーグルトドリンク「UNIO」。
 
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