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(株)シンプルウェイ
世の中にとって価値のある組織を作りたい!
社長 阪口 あき子さん「ようこそ、いらっしゃいませ!」 出迎えの声にもよく現れているとおり、段差のないバリアフリーの社内からは、明るくキビキビとシゴトをしている雰囲気が溢れている。

「20歳(はたち)の時、周りが就職活動を進める中で『自分は起業というものに挑戦をしたい』と決めたんです。」

↑社長 阪口 あき子さん

 阪口あき子社長は、はにかみながらも力強く語った。業種にこだわらず、世の中にとって価値のある商品やサービスを長期間提供し続けられる組織をつくることに興味があったという。阪口社長は、静岡の大学を卒業後、求人情報誌制作会社で7年間勤務。結婚と同時にご主人の赴任先である函館へ移住。この移住をきっかけに、念願の起業を実現させた。

 会社設立は平成15年(2003年)4月。およそ1年の準備期間を経て、翌年2月に「家庭で撮影した映像の編集と加工」を中心業務とした「想い出編集局」を開業した。その後、平成17年(2005年)4月、「8mmフィルムに記録された映像をDVDやVHSによみがえらせる」事業を中心にした「8mmフィルム工房」をスタートし、現在に至る。
企業の場所を地図で確認できます
「(株)シンプルウェイ」の場所を地図で確認できます。
創立 2003年4月
(2007年10月に株式会社化)
代表者 社長 阪口 あき子
住所 〒041-0851
函館市本通1丁目26番12号
TEL (0138)86-7601
FAX (0138)86-7611
E-mail mail@omoide.tv
URL http://omoide.tv
従業員 5名
年商 3,500万円(12年実績)
資本金 200万円
 
試行錯誤が続く日々
起業当初は試行錯誤の連続だったそう。最初に取り組んだのは、家族の撮影した映像や写真の編集をパッケージ化することで、思い出の価値を将来的に高めることを目的とする「思い出編集」事業だったが、思うように売上が伸びず、悩む日々が続いたという。
そんなある時、阪口社長は、開業当時から提供し、コンスタントに受注があった「8mmフィルムの変換」サービスで納品後の顧客満足度が高い点に気が付いたという。
「人が思い出を振り返って懐かしい気持ちになるためには、"時"のエッセンスが大切だったんですね。」と、阪口社長は当時を振り返った。
8mmフィルムとは、1932年から1970年代に普及していた8mmフィルム映画に使用された8mm幅のフィルムのことだ。8mmフィルムは、家庭での行事や教育・産業の現場で、動くアルバム(記録)として人気を博していたが、1980年代からは家庭用VHSなどの普及が始まり、現在では映写機の故障・劣化や製造中止により、せっかく8mmフィルムに記録しておいた思い出も簡単に楽しむことができず、お蔵入り状態になっていることが多い。「8mmフィルムの変換」とは、この見られない8mmフィルムを、DVDやVHSなどの現在手持ちの再生装置で見られるようにすることである。
そこで、平成17年(2005年)4月、これまでの事業を整理し、「8mmフィルムの変換」を専門に扱う店「8mmフィルム工房」をスタートさせたのだ。
準備期間は、約1ヶ月。店のwebサイトを立ち上げ、大手検索エンジン(Yahoo、google等)に有料の広告を依頼し、全国各地から受注を受けられるようした。さらに、webでの検索性を高めるために、商品名を店名に入れる工夫もした。結果、店のオープン初日から注文が殺到することとなった。さらにフジテレビの「とくダネ!」にも取り上げられたことで、一気に事業が軌道に乗ることとなったという。
8mmフィルム
▲8mmフィルム

昭和時代の思い出
▲8ミリには大切な思い出が…
 
インターネットの動画コンテンツ共有サイトで
8mmフィルムに関する事業が軌道に乗る中、世の中をとりまく事情はめまぐるしく変化した。特に動画という面で顕著だったのはYouTubeを初めとする動画コンテンツ共有サイトだろう。
「世の中にとって価値のあるものを提供したい」と常々考えている阪口社長は、"誰でも簡単に動画を世の中に広く発表できる"サービスを利用して、何か面白いことができるのではないか?そこに何らかのチャンスが隠れているのではないか?と考えるようになったという。
そんな折、函館市が「YouTubeを利用した観光PR」のコンペを開催。阪口さんは市内在住の専門家や芸術家と共同して短編映像を作る「はこだてCM放送局」事業を提案、函館市から委託されることが決まった。最初に制作した十数本の中の一本「新鮮!イカール星人現る!」が2008年12月の正式公開と同時にインターネットユーザを中心に大絶賛。「角川×YouTube動画コンテスト『パフォーマンス部門』最優秀賞」に選ばれたことを始め様々な賞を受賞。"市役所公認の"思い切りの良いコンテンツとして空前の大ヒットとなり、現在ではキャラクターグッズ販売、テレビ出演などイカール星人の侵略活動は留まるところを知らない。
「本音を言うと、イカールがこんなに人気者になるとは思わなかった」と阪口社長は言う。いまや、自治体に関連するキャラクタービジネスの成功パターンの最たるものだとして、イカール星人と共に全国各地から講演に呼ばれることも増えた。
2014年4月には、函館朝市に「イカール星神社」を開業。宇宙のパワーで願いが叶う、新観光スポットなのだそうだ。「朝市での買い物や食事を楽しんだ後、くすっと笑ってもらえれば」と、イカの帽子をかぶって記念写真を撮る観光客の笑顔を見ながら、阪口社長は、新たな「イカビジネス」の可能性を模索している。
イカール星人
▲「北海道チャレンジ企業」表彰、「デジタル・コンテンツ・アワード」など受賞多数
 
函館市公式観光情報サイト「はこぶら」で世界に情報発信
同社は2010年12月から、函館市の公式観光情報サイト「はこぶら」の運営を受託している。受託後は元雑誌編集者やIT技術者、郷土史や古地図の研究者とともにサイトの改善を重ね、ページビューを、2009年の110万PVから2014年は870万PVと約8倍に増加させた。現在は、日本語に加えて、英語・中国語はもちろん、タイ語やドイツ語なども含め外国語10言語で情報を発信する。2015年3月の北海道新幹線開業に向けて、その担う役割は大きい。「責任は重いが、才能と意欲に恵まれたチームで、やりがいのある仕事ができることを嬉しく思っている。多くの観光客のかたに函館をもっと楽しんでいただくためにより良い情報発信をしたい。」と抱負を語る阪口社長。
同社は小規模事業でありながら、多面的な事業展開を図っている。その基本軸は一つ、「世の中のニーズや変化に合わせて、より価値の高いもの・ことを提供していきたい」2004年に「想い出編集局」を立ち上げた時から貫く信念は今も変わらない。
函館市公式観光情報サイト「はこぶら」
函館市公式観光情報サイト「はこぶら」
 
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