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函館マリンバイオフォーラム&フェスタファイナル開催

平成26年3月4日(火)ロワジールホテル函館で「函館マリンバイオクラスター~UMI(Universal Marine Industry)のグリーン・イノベーション~」の5年間の成果について総括するとともに、今後の発展の可能性についてご理解頂くことを目的に函館マリンバイオフォーラム&フェスタファイナルを開催しました。北海道渡島総合振興局 局長 中西猛雄氏の挨拶に続き、文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課 地域支援企画官 高谷浩樹氏の特別講演、そして本クラスターのテーマリーダー4名の研究者から研究成果を発表しました。また、これまで生み出された数々の商品展示や新たに開発された技術の内容を紹介し、さっぽろ‘Smart-H’、とかちABCプロジェクトの取り組みも紹介し、注目の製品や試作品の試食を通じて、函館マリンバイオクラスターの取り組み、広がりを実感して頂きました。フェスタでは、産学官の参加者が情報交換を行いました。

■■■函館マリンバイオクラスターのホームページはこちらから■■■■■

発表演題と発表者は、下記のとおりです。

【特別講演】

「地域科学技術イノベーション振興施策の現状と今後の方向性について」

文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課 地域支援企画官 高谷浩樹氏

【事業概要説明】

事業総括 三浦汀介(公財)函館地域産業振興財団副理事長

【事業内容紹介】

・有望な地域資源を見つけて持続的に育てる

 北海道大学大学院水産科学研究院 教授 安井肇

 函館エリアは、縄文時代から続く多様で豊かな海洋生物資源の宝庫です。それらを探索し、高価値成分をもつ生物資源のバイオファーミングを開発研究することで、生き生きとした地域産業、文化、人材の持続的成長を実現していきます。

・得られた地域資源から高付加価値素材をつくる

 北海道大学大学院水産科学研究院 教授 宮下和夫

 地域の恵まれた水産資源を最大限活用するために、優れた機能を有し、グローバルにも受け入れられ、高い市場価値のある素材を開発してきました。こうした素材の特徴と、今後の発展のポテンシャルについて紹介しました。

・地域資源を活用して安全・高品質の食を広く提供する

 北海道立工業技術センター 主任研究員 吉岡武也

 高品質の保証とブランド力の付与を目指し、地域の水産資源の高鮮度流通、食品の設計と加工技術、信頼性・安全性の保証、情報発信などの技術開発に取り組みました。これらの付加価値を持った製品化技術の開発成果について紹介しました。

・海を知り地域資源の生産力を予測する

北海道大学大学院水産科学研究院 教授 齊藤誠一

 「海を知る」ための統合的な水産海洋環境計測・予測システムを開発してきました。この予測システムを活用しながら、地域資源の生産力を予測して、省力化、経営安定化へ寄与するスマート水産業の実現へ役立てる今後のシナリオを紹介しました。

(写真左)文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課 地域支援企画官 高谷浩樹氏

(写真右)フォーラムの様子

(写真)試食・試飲コーナーの様子