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海外出張報告

出張者 : 研究開発部 主任研究員       吉岡武也
       研究開発部 プロセス技術科 科長 高村 巧
       研究開発部 食品技術科 主任   木下康宣
       研究開発部 食品技術科 主任   清水健志 
訪問先 : 中華民国 台北市
日 程 : 平成23年6月22日~6月25日

 台湾における「水産物の流通・鑑別に関する技術および市場ニーズ調査」を目的に、食品展示会であるFOOD TAIPEIの視察、並びに大学の研究者、水産流通業界団体、量販店の担当者等と面談し、聞き取り調査を行いました。
 今回の調査で、台湾でも日本と同様に産地に対する意識は高く、産地判別技術のニーズがあることが確認できました。今後、台湾の大学・研究機関等への技術移転などでの連携が図れると思われ、そのためには、日本での分析手法の確立などの成果の具体化が急務であると考えます。台湾でも、水産物の生食文化が形成されており、魚肉のみならずウニなどの食利用もあります。しかし、輸送の多くは冷蔵庫への積み込みのみのようで、鮮度保持技術を末端商材に適用する例は今のところ乏しいようです。鮮度嗜好はかなり高いようで、鮮度保持技術のニーズや、これらを活用した商材流通に大きな市場性があることを実感しました。これらは、今後の当地での研究業務の糧となるものであります。

(写真左)FOOD TAIPEI会場にて国立台湾海洋大学張副教授(左から3人目)を囲んで
(写真右)city’superで陳列されている刺身商材