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トピックス(H2303)

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北海道立工業技術センターと国立台湾海洋大学食品科学部は、 マリンバイオ研究の交流に関する協定を締結しました。

平成23年1月13日(木)、北海道立工業技術センター(Hokkaido Industrial Technology Center)と国立台湾海洋大学食品科学部(Department of Food Science,National Taiwan Ocean University)とは、マリンバイオ研究の交流に関する協定を締結しました。

【概要】
1 目 的
本協定は、両者が行うマリンバイオ領域における研究活動(メガベントスの生物特性を活かした高機能資源創出のための研究開発)の交流及び連携を推進し、相互の学術研究の一層の推進と地域産業の振興に寄与することを目的とする。
2 連携・協力事項
(1) 研究交流に関すること。
(2) 人材交流に関すること。
(3) 共同研究に関すること。
(4) 学術セミナー、会議への参加に関すること。
(5) 情報交換に関すること。

■■■函館マリンバイオクラスターの概要はこちらから■■■

センター長  三浦 汀介
研究開発部 部長  宮原 則行
研究開発部 バイオテクノロジー科  鳥海  滋

訪問先:台湾基隆市
日 程:平成23年1月12日〜14日
国立台湾海洋大学生命科学院の施設を視察しました。海洋科学に関連した6つの研究院から構成され、約300人の教員と約8,500人の学生(大学院生を含む)を擁します。 Traceability Certification and Inspection Center(水産食品トレーサビリティー分析センター)は、水産食品系の分析に特化し、微生物、有機系化学物質、重金属等の危害を分析しています。また台湾ではコンブ等の「北海道産」食品は、非常にブランド力が強く、トレーサビリティも活用した品質保証が必要との話題に及びました。これは正に函館マリンバイオクラスター研究テーマ4「食用コンブの種・産地判別技術の開発」が対象とするテーマであり、今後の研究・技術交流の進展が期待できます。
Center of Excellence for Marine Bioenvironment and Biotechnology(海洋生物工学・環境生態センター)には、次世代シーケンサーやin vivo イメージングシステム等の高価な最先端分析装置が設置されており、函館マリンバイオクラスターの研究成果の共有は十分に可能と考えられました。
14時30分より、院長室において連携協定調印式を行い、引き続き本協定により、両者で行われるマリンバイオ領域における研究(メガベントスの生物特性を活かした高機能資源創出のための研究開発)に関する人材的交流や科学技術の情報交換等が大きく進展することを期待する等の意見交換を行いました。

(写真左)北海道立工業技術センター長三浦汀介(左)と国立台湾海洋大学教授黄登福氏
(写真右)連携協定調印式の出席者

(写真左)国立台湾海洋大学水産食品トレーサビリティ分析センターの視察
(写真右)国立台湾海洋大学海洋動物センターの視察

海外出張報告

〜成果の公表と水産物流通技術情報収集〜

研究開発部 主任研究員  吉岡 武也

訪問先:トルコ チェシメ市
日 程:平成22年10月2日〜8日
トルコのチェシメ市にて開催された第40回WEFTA(Western European Fish Technologists Association:西ヨーロッパ水産技術者連合)年次研究会でホタテガイの鮮度保持に関する研究成果を発表し、欧州の研究者との交流により水産食品分野での最新の研究情報を入手しました。
WEFTAは、欧州の国立水産研究施設や大学など21箇所が加盟する研究連合で、水産物の持続的利用や加工技術、安全性確保などの研究分野を中心に活発な研究事業、交流事業を行っています。今回の会合では120件の発表が行われ、欧州の水産食品研究のトレンドを把握することができました。また、欧州北部の各国で行われている水産食品の流通、品質評価に関する研究は、欧州内及び欧州・アジア間の水産物貿易が活発になってきた背景があって、日本で行われている研究に比べ広範囲で深いものである印象を受けました。
水産物流通についての情報収集の目的で、イスタンブール市内のイスティクラール通り(タクスィム)にて鮮魚店の視察を行いました。魚種はそれほど多くありませんが、比較的鮮度のよい様子(死後硬直中)で新鮮な証としてサバのエラが客から見えるようにむき出しの状態で陳列しているのが印象的でした。

(写真左)第40回WEFTAでの発表の様子 (写真右)イスタンブールの鮮魚店

海外出張報告

〜韓国における水産関連の展示会に関する情報収集〜

企画事業部 主任研究員  宮崎 俊一
研究開発部 食品技術科主任   清水 健志
研究開発部 科学技術コーディネータ   池田 滋
訪問先:韓国釜山市
日 程:平成22年11月9日〜12日

韓国の水産物(鮮魚、水産加工品、水産物由来機能性食品等)の販売・流通の現状を市場やデパート・スーパーマーケットなどで情報収集することと、2010釜山国際水産貿易EXPOでの水産食品、水産機材、海洋資源等に関して調査しました。
韓国における魚文化は日本と多くの共通点を持っています。魚種はもちろんですが、鮮度、特に活魚として食する習慣も共通です。ただし、鮮度保持技術、鮮度評価技術や畜養技術などは、今後日本との共同研究の対象となる分野と考えられます。また、海産物サプリメント機能性食品としてω-3関連製品が市場に氾濫しているのは驚きでありました。これら製品群はいずれも魚油からの抽出であり、安定性や臭いなどのコンプライアンスに問題があります。アカモクやウガノモクのフコキサンチンによるω-3系脂肪酸の体内合成促進作用は全く新しい作用機作によりDHA,EPAを自然の形で強化でき、且つ、これらの問題をクリヤーすることができます。このことは、アカモクやウガノモクが韓国のω-3市場で新たな製品として受け入れられる可能性を有していると考えられます。また、韓国の最大規模の国際水産専門博覧会である2010釜山国際水産貿易EXPOを視察し、本EXPOへの出展、韓国をはじめとするアジア圏で関心が高い技術の紹介、韓国の社会現象としてのω-3系脂肪酸のサプリメント等の製品の紹介など今後の検討課題としたいと考えています。

(写真左)チャガルチ市場 (写真右)2010釜山国際水産貿易EXPOでの海藻の展示品

海外出張報告

〜中国における水産関連の展示会に関する情報収集〜
企画事業部 部長  吉野 博之
研究開発部 食品技術科主任   木下 康宣
研究開発部 科学技術コーディネータ  大久保征二
訪問先:中国上海市
日 程:平成22年12月8日〜11日

中国における水産関連商品の販売及び展示会に関する情報収集を行うため、中国で最も人口が集中している上海において、ジェトロ上海、北洋銀行上海駐在員事務所、上海海洋大学、上海天家餐飲管理有限公司、デパート、スーパー等を訪問しました。各機関において、函館マリンバイオクラスターの説明をし、日本水産物、水産加工品の流通、安全性、価格、評価等の調査を行いました。また、上海国際漁業博覧会で、出展ブース、出展企業、展示物を視察しました。今回面会した企業や大学の人達との積極的な交流、情報の入手をもとにして慎重にパートナーを選定するなど来年展示会に参加、または商談会を開くための予備知識は、充分取得できました。

(写真左)上海海洋大学にて懇談会 (写真右)上海国際漁業博覧会

冬休みわくわくサイエンスツアー 〜実験と工場見学〜

●ワクワク実験、ドキドキ工場見学●

開催日: 平成22年12月27日(月) 場所:北海道立工業技術センター
講師:市立函館高等学校 渡辺儀輝 氏

次代の日本を担う青少年を対象に、楽しみながら科学に接する第2回「科学実験講座」と「ものづくり企業見学会」を開催し、20組の親子41名が参加しました。科学実験講座では、「一本釣りの力学」「水溶液の電気分解」「白熱電球、蛍光灯、LEDの光の特性」の実験を行い、光の配合(RGB)による色の変化や分光器で各光源を波長順に分解してそれぞれの特性を観察した他、硫酸銅と食塩水を電気分解する実験では、電極に除々に銅が付着する様子に受講者は歓声をあげるなど、科学の不思議を体験しました。ものづくり企業見学会では、市内吉川町にある株式会社東和電機製作所を訪れビデオで会社の概要等を説明してもらいました。

(写真左)講師 渡辺 儀輝氏 (写真右)実験に夢中になる受講者

展示会に出展「スーパーマーケット・トレードショー2011」

●北海道ブランド販路開拓●
開催日:2月8日(火)〜10日(木)   場 所:東京ビックサイト
北海道商工会議所連合会が取りまとめた北海道コーナーに、函館市、函館特産食品工業協同組合と連携して「函館地域ブース」を設営して、道南食品㈱、㈱天狗堂宝船、居酒屋根ぼっけの出展を支援をしました。この展示会は、“創”ニッポン 〜小売のヒントがここにある!〜をテーマに主にスーパーマーケットなどのバイヤーを対象に開催されており3日間で83,421名の来場者があり、具体的な商談も多数あり有意義な出展でした。

多数の来場者で賑わうブースの様子

「第8回シーフードショー 大阪」

●関西・西日本最大級の食材見本市●
開催日:2月15日(火)〜2月16日(水)   場 所:ATCホール
シーフードショー大阪は、北は北海道から南は九州、沖縄まで200社余りが出展し、2,000品目相当に及ぶ魚介類、水産製品、関連技術等を展示・紹介する関西・西日本最大級の食材見本市です。2日間で来場者数は、11,489名で、アジア系の来場者も多く見られました。函館地域産業振興財団もブースを設け、函館マリンバイオクラスター事業の紹介、函館がごめ昆布の商品紹介を中心に、試食の実施や商品開発技術の説明も行いました。活〆するめいか、活イカパック、がごめ昆布などに多数の質問がありました。

財団法人函館地域産業振興財団ブースの様子

研修会の開催 中小企業応援センターセミナー「会社にお金が残る原価管理」

日 時:平成23年1月13日(木)14日(金)
講 師:中小企業診断士 堀口 敬 氏  中小企業診断士 岩佐 秀明 氏
場 所:道立工業技術センター
参加者:25名
多くの製造業が、これまでにない厳しい経営環境の中、次なる打開策を模索しています。
そこで、本セミナーでは、企業存続に必要なお金を残す方策として、利益を生み出す原価管理の仕組みを紹介しました。1日目はお金を残すための意思決定に必要な原価情報の活用の仕方、2日目は原価管理が未導入の会社でもわかりやすい原価管理の手順について演習を交えて学びました。受講者に回答を説明させるなど実践的な内容で大変好評でした。

(写真左)堀口 敬氏(左)と岩佐秀明氏(右)  (写真右)研修会の様子

「利益重視の経営 儲かるためのノウハウ」

日 時:平成23年1月28日(金)
講 師:株式会社MBコンサル 代表取締役 佐藤 利幸 氏
場 所:道立工業技術センター
参加者:17名
今回のセミナーでは、体力のある企業とするために必要な経営手法(やめる、削る、変える)について、講師の実践経験をもとに分かりやすく解説していただきました。労務費の削減、在庫管理、原価低減、回転率の向上など様々な方法についてアドバイスがありました。受講者から質問等が多々あり有意義な研修会でした。

(写真左)講師 佐藤 利幸氏 (写真右)研修会の様子

起業家育成・支援セミナー「起業力を高めるコーチング!!」

日 時:平成23年2月23日(水)
講 師:株式会社ジーアトンドエス 代表取締役 社団法人日本産業カウンセラー協会シニア(旧中級)産業カウンセラー
女性起業家交流会 in HOKURIKU        萩原 扶未子 氏
有限会社トーク(TAOK)人財開発 代表取締役 佐藤 寛 氏
場 所:サン・リフレ函館
参加者:27名
第一部は、萩原扶未子氏により『4面思考法で学ぶ「成功するために必要な15の起業力」』、第2部では『指示待ち社員から自主性のある社員を育てる「ビジネスコーチング入門講座」』と題して、佐藤寛氏より講演いただきました。
セミナー受講後、パーソナル(個別)コーチングの希望者が多く、3月23日(水)24日(木)に函館市産業支援センターにて実施しました。

※コーチング(coaching):相手に質問しながら、その人の潜在能力や問題の解決策を自主的に引き出し、人材開発を進める技法。

研修会の様子

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