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こんなことができます

こんなことができます 「静電気試験機(TESEQ、NSG438)」

人体等の帯電エネルギーが物体に放電する時の「静電気」を模擬放電し、電子機器類の静電気耐性を確認・評価できます。

 静電気は人の日常生活において「パチッ」と痛みを伴う刺激としての印象があると思いますが、放電先にある電子機器にとっては耐え難い激痛となり、誤作動や故障を招いた結果、重大な人身事故等につながるリスクもあります。そこで、電子機器類の安全性と信頼性を確保するため、国際規格IEC61000-4-2では、日常に生じる静電気を模擬した電流波形の条件や試験方法等を定めています。静電気試験機はこの規格に準じた試験機ですので、研究開発機器の不具合検証・対策や安全性・信頼性に対する性能確認としてご活用いただけます。

 本機器は「北海道AI・IoTオープンイノベーション・プラットフォーム構築事業(経済産業省/平成30年度補正予算[地域新成産業創出促進事業費補助金])」により令和元年度に導入されました。

 【仕様】

寸  法        : 放電ガン 約270×92×255mm, 本体 約170×365×140mm       

重  量        : 放電ガン 約1.2kg, 本体 約6.5kg                       

放電モード       : 気中放電 / 接触放電 

極  性        : 正 / 負      

放電電圧範囲      : 200V ~ 30kV ±5%               

CRネットワーク : 150pF/330Ω、330pF/330Ω、150pF/2kΩ、および330pF/2kΩ

 ご質問やご相談がございましたら、当センターへお気軽にご連絡ください。

 【お問い合わせ】研究開発部 ロボテックグループ 村田 TEL(0138)34-2600

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トピックス

令和7年度北海道立工業技術センター研究成果発表会の開催報告

日 時:2025年7月17日(木)13:30~17:00

会 場:プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-函館

参加者:73名

 

当財団は、プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-函館において、北海道立工業技術センターの研究成果発表会を開催しました。安井センター長の開会挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果4題、外部事業紹介4件を発表しました。また、会場内では、研究開発部3グループの研究成果等について、ポスターの展示・説明を行いました。更に、新たな取り組みとして、財団賛助会員および関連機関のポスター展示・説明を行いました。来場の皆様からは多くの質問や貴重な意見が寄せられ、今後の研究開発に生かされることが期待されます。引き続き開催した交流会にも、多数の皆様にご参加いただき、活発な情報交換が行われるなど、研究成果発表会は盛会裏に終了しました。 

*****研究成果発表会プログラム*****

  • AIと魚眼カメラを用いた屋外照明の対話制御システムの試作

発表者:松本陽斗(ロボテックグループ)

呼吸量は身体能力の維持向上に重要な評価指標の一つであるが、測定には入手が難しく使用者の行動に制限を伴う専門機器を要する。本発表では、呼吸トレーニングマスク“ReBNA®”用の呼吸量センサユニットの小型化について紹介した。

 

  • 耐圧防水樹脂「ジェラフィン」の応用事例

発表者:小林孝紀(マテリアルテックグループ)

鉄村光太郎 氏(エスイーシー・シープレックス㈱)

透明耐圧防水樹脂“ジェラフィン”の構造および特徴、特性について紹介した。

また、ジェラフィンの特徴である透明、耐圧、防水特性を活かした活用、応用例も併せて紹介した。

 

  • 函館産マイワシを原料とした塩蔵オイル漬け製品の開発

発表者:緒方由美(フードテックグループ)

    岡本啓吾 氏((一社)Local Revolution)

漁獲量が増加する一方、未利用魚・低利用魚となっている函館産マイワシを有効利用するため、塩蔵オイル漬け製品の開発に取り組んだ。塩蔵熟成条件を検討した結果と商品化した“ハコダテアンチョビ”について紹介した。

 

 

  • 通電加熱技術の水産加工への応用

発表者:菅原智明(マテリアルテックグループ)

    吉岡武也(フードテックグループ)

通電加熱は食品自体に通電した際のジュール熱により自己発熱させる加熱方法である。速い昇温や容易な温度制御といった通電加熱の特徴と、水産加工分野への応用の可能性について紹介した。

 

≪パネル・成果品の展示≫

賛助会員および関連機関16企業・団体について、紹介ポスターの展示を行いました。

 【ロボテック関連分野】

㈱アクトシステムズ、㈲パテントワークス、㈱メデック

 【マテリアルテック関連分野】

  エスイーシー・シープレックス㈱、㈱セコニック、上加冷機工業㈱

 【フードテック関連分野】

  ㈲大中山ふでむら、㈱五島軒、㈱だるま食品本舗、㈱ニッコー、

函館タナベ食品㈱、北海道ニチモウ㈱

 【その他の関連分野】

  新技術開発サロン、海藻活用研究会(北海道マリンイノベーション㈱)

  北海道大学大学院水産科学研究院 大学院水産科学院 水産学部 地域水産業共創センター、

  独立行政法人国立高等専門学校機構 函館工業高等専門学校

 

《外部事業紹介》

  • 地域企業の先端技術人材確保・育成等支援事業

 発表者:村田政隆(ロボテックグループ)

北海道の補助事業。地域企業のデジタル化や専門人材の確保・育成支援により生産性向上を図るもので、製品化や工程改善等に係るニーズや課題の把握・改善に向けた支援活動を紹介した。

  • 日本中央競馬会畜産振興事業

 発表者:三上大輔(フードテックグループ)

(公財)日本中央競馬会の助成事業。国産乳製品の国際競争力強化を目的として、輸入チーズとの差別化・優位性を訴求した国産チーズの開発・普及を図る活動を紹介した。

  • オープンイノベーション研究・実用化推進事業

 発表者:吉岡武也(フードテックグループ)

農林水産省の委託事業。将来の農林水産・食品分野での社会実装を目的とした革新的な研究シーズを創出する基礎研究で得られた成果を実用化に結び付けようとする研究開発活動を紹介した。

  • 地方大学・地域産業創生交付金事業(函館マリカルチャープロジェクト)

発表者:木下康宣(研究開発部)

内閣府が実施する交付金事業。持続可能な水産・海洋都市構築を目指し、函館市が主体となって北海道大学を中心とする研究機関等との連携により行っているコンブの生利用や品質改善等の研究開発活動を紹介した。

 

≪工業技術センター・関連機関他によるパネル展示≫

工業技術センター研究開発部の3グループによる研究成果、R6年度新規導入機器および関連機関の研究成果について、紹介ポスターの展示を行いました。

  • 北海道立工業技術センター・(公財)函館地域産業振興財団 紹介パネル
  • 北海道立工業技術センター・R6新規導入機器 紹介パネル
  • ロボテックグループ 紹介パネル
  • マテリアルテックグループ 紹介パネル
  • フードテックグループ 紹介パネル
  • (地独)北海道立総合研究機構 食品加工研究センター 研究成果紹介パネル

「ホエイを活用したサバ一夜干しの食感向上技術の開発」

 

展示会出展報告

北洋銀行ものづくりサスティナフェアへの出展報告

日 程:令和7年7月23日(水)10:00-17:00

場 所:アクセスサッポロ(札幌市)

 令和7年7月23日にアクセスサッポロで開催された北洋銀行ものづくりサスティナフェアに、工業技術センターの研究成果公表を目的に出展しました。

 

 

2025大阪・関西万博「北海道昆布WEEK」(講演報告)

2025大阪・関西万博「北海道昆布WEEK」において

安井副理事長と木下研究開発部長が講演いたしました。(講演報告)

出展日:令和7年7月25日(金)

場 所:2025大阪・関西万博会場

【講演概要】

・「昆布」は大阪・関西と函館・北海道を結んで開く、海の宝

  (公財)函館地域産業振興財団 副理事長   安井 肇 

  「海藻は食品としても海洋生態系の基礎としても特徴的な生物」であることから、海藻の種類や生態、利用法などを解説しました。また、「昆布は、大阪・関西と函館・北海道が輝く、持続的な海洋資源」であるため、環境変化に対応する海藻と人間の良好な関係Well-Beingな昆布産業を築いていくことが大切であるとお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

 

・昆布の魅力と可能性~新たな食文化の創造を目指して~

  (公財)函館地域産業振興財団 研究開発部長 木下 康宣

  昆布利用の歴史と現状について、日本では8世紀の「続日本紀」に、昆布とみられる記述があること等から、昆布は日本人にとって古くから大切な食材だったこと、北前船輸送が各地で異なる食べ方を生んだことを解説しました。

  最後に昆布の生産現場を紹介し、「日本の食文化を守るためには昆布産業の持続化が必要で、ぜひ昆布文化に関心をもってほしい」とお伝えしました。


 

各種研修会・セミナーの開催報告

令和7年度ビジネスプラン作成スクール第1講座について(開催報告)

日時:令和7年8月27日(水)18時~21時

場所:北海道立工業技術センター 会議室

受講数:24名

 「ビジネスプラン作成スクール」は、平成14年度から18年度の5年間、そして平成26年度から毎年度開催し多くの卒業生を輩出してきました。

今年度は、受講申込数25名で8月27日の第1講座からスタートし、令和8年2月4日まで全11回、約6ヶ月間にわたり開催いたします。2月4日の第11講座「ビジネスプラン発表会」は受講者によるプレゼンテーションを、一般公開にて開催予定です。

当財団は、新たに創業、新規事業化にチャレンジする皆様に向けた創業支援事業を実施しています。創業や新規事業化に関するご相談は、産業支援課までお問合せください。

 

 

 

 

 

 

 

生成AIを活用したIoT入門セミナー(開催報告)

 時:令和7年82013時~17

会 場:北海道立工業技術センター 会議室

講 師:株式会社飛雁 代表取締役  福田 和宏 氏

参加者:18名

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、業務効率化や生産性向上のために重要です。

DXの効率的な推進に必要となる代表的な技術としてIoTがあげられますが、導入にはプログラミングなどの専門的な知識が必要となるため、活用が進まないケースも少なくありません。

本研修会では、株式会社飛雁 代表取締役 福田 和宏 氏を講師に迎え、近年飛躍的に進歩を続けている生成AIを活用したIoT向けのプログラミング方法を学びました。

視察受入報告「JICA研修」

「水産資源の持続的利用とバリューチェーン開発/特別実習水産開発ファシリテーション」

 日 時:令和7年9月8日(月)13:00-15:30

 これまでの工業技術センターの水産加工に関する取組みとして、スーパーチリングによる鮮度保持技術や生鮮魚類の科学的鮮度指標「K値」の日本農林規格(JAS)採用、地域連携による技術開発事例等を紹介し、館内見学を行いました。

  

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お知らせ

賛助会員制度のご案内

 公益財団法人函館地域産業振興財団では、事業の円滑な業務連携と道南地域や北海道の産業振興に資するために、賛助会員制度を設け会員の募集を行っております。

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JKA(競輪)補助事業導入機器のご紹介

【JKA(競輪)補助事業】により導入した試験分析機器を、地域企業や起業を目指す方に広く開放していますので、ご活用ください。

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公益財団法人函館地域産業振興財団めるまが配信中

 当財団では、新事業創出による地域経済の活性化を目的として、地域企業における研究開発、技術水準の高度化、起業化、起業化推進等に対する各種資金供給や技術支援、人材育成事業などを行っています。また、管理運営している北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、産業化支援など様々な事業を行っています。

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会議室・研修室を利用しませんか

工業技術センターでは、会議室・研修室を貸出ししています。セミナー、研修会から少人数での会議、打合せなどにご利用できます。お気軽にお問い合せください。

 

 

 

 

(写真左)会議室 (写真右)研修室

使用料金:会議室1時間につき2,750円  研修室1時間につき1,750円

【お問い合わせ 研究開発部研究支援課 ℡(0138)34-2600

工業技術センターでは個別技術研修を行っています。

企業などの技術的課題の多様化に対応するため、個別密着型で、かつ技術移転を重視した個別の技術研修を行っております。食品の加工・品質評価、工業材料・部品等の試作・評価、測定・試験用機器の活用方法など個々の技術ニーズに対応いたしております。

【開催日】随時

【場 所】北海道立工業技術センター

【受講料】無料

【お問い合わせ】研究開発部 ℡(0138)34-2600

 

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