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海外出張報告

出張者 : 専務理事  猪飼秀一  研究開発部 科学技術コーディネータ 大久保征二
訪問先 : シンガポール 「Oishii JAPAN2012」出展
日 程 : 平成24年10月29日~11月5日

Oishii JAPANは、近年世界中で注目を集める日本食、日本食品を中心に関連するビジネス全般に焦点をあて、出展者とバイヤーとの商談を通じ科学的根拠に基づいた日本の食の安心、安全、おいしさを発信し日本食・食文化の輸出推進、普及・啓発を進めているものです。出展企業数は、日本、シンガポールの企業及び団体合わせて220社、3日間で5,096名の来場者がありました。
今回、「函館マリンバイオクラスター」のPR、そして函館から参加した道南食品(株)、(株)竹田食品、(株)中山薬品商会の企業の方々の支援をしました。シンガポールのみならず周辺諸国も含めて100社を超えるバイヤーと直接接触でき、出展企業の宣伝効果は勿論のこと企業としてもマーケットの状況が良く把握でき、今後のビジネスの可能性を感じる展示会でした。

(写真左)試食提供の様子(写真右)函館のブースの様子

 

 

 

 

出張者 : 企画事業部 部長 吉野博之
訪問先 : タイ王国 バンコク
日 程 : 平成24年10月30日~11月4日

今回、タイ王国・バンコクの食品流通、フードビジネス事情、百貨店スーパーマーケット等の水産物の販売状況などを視察し、函館マリンバイオクラスターでの東南アジア市場へ成果品や成果技術を展開できるかどうか、その可能性を把握することを目的に、ジェトロ北海道と北海道が主催するタイ経済ミッションに参加しました。
バンコクのショッピングモール、スーパーやレストランを中心に視察しました。特に新しいフードコートでは日本で見慣れたチェーン店の看板が多く見られ何処でも人で賑わっており、日本食の浸透度合いが非常に大きいことが確認できました。経済的にも更なる発展が予想され、日本食に対する好感度も高いことから、日本の水産関連商品が伸びていく可能性は大いにあり、今後注目していく必要があると感じました。函館マリンバイオクラスターの成果に関しては、海藻関連や病気予防型のサプリメントに関しては時間が掛かりそうですが、鮮度保持などの品質管理技術に関しては必要性は高いと思われました。

(写真)視察したショッピングモール内の飲食店と鮮魚売場

 

 

 

出張者 : センター長 三浦汀介  研究開発部 部長 宮原則行  研究開発部 科学技術コーディネータ 日下 多
訪問先 : 香港
日 程 : 平成24年11月17日~11月22日

函館マリンバイオクラスターでは、機能性食品をはじめとする成果品や成果技術の東アジア圏への展開を目指しています。その可能性の把握を目的に、シンガポールと並ぶ有望地域と目される香港において、北海道経済産業局の商品展開可能性調査ミッションに合流し、機能性食品市場の現状と将来性、販路、取引の現状などを調査し、あわせてその他関連する商品についても百貨店、スーパーマーケット、ドラッグストアなどでの販売状況を視察しました。
香港貿易発展局、香港保健食品協会などでは、香港での食品と薬品の法的区分、保険制度、香港人の日常食での健康維持意識、健康食品の需要・販路といったことや、放射能汚染や領土問題の影響などの聞きづらい話題まで、非常に幅広くお話を伺うことができました。
また、購買層の異なるさまざま食品売り場を視察しましたが、食品を輸入に依存している香港では、日本、豪州、台湾、欧米など、さまざまな地域の食品が混在して販売されており、ごくローカルなスーパーマーケットでも輸入品がずらりと並ぶ状況でした。日系以外の店舗でも、3割が日本製品といった食品売り場もあり、どの店にも刺身・寿司コーナーがある光景は、日本のスーパーマーケットと変わらないものでした。その一方で、食文化の違いから海藻製品の数は極めて少なく、食材そのままの形での事業展開には高いハードルがあることも実感できました。この点に関して、香港で唯一の日系飲食コンサルティング会社であるMerit Link社では、香港に1600店舗もある日本食レストランを通して食材を売り込むことの有効性やアンテナ・レストランといった、今後の事業展開のヒントになる示唆を得られました。

(写真右)北海道産のスルメイカやサンマも店頭に並ぶ
(写真左)高級スーバーの対面販売の寿司コーナー