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平成27年12月号

こんなことができます

ウイングミル(三庄インダストリー(株) WM-10)

 

各種食品の粉砕に役立ちます。

 

ウイングミルは、食品などに衝撃を与えて粉砕を行う機器です。縦型に高速回転する粉砕刃と、その周囲に装着された破砕刃を持つ特殊な構造をしており、粉砕に伴う摩擦熱の発生を低く抑えられる特徴があります。また、粉砕物の付着や目詰まりがおこりにくい構造であることから連続処理が可能であり、かつ接粉部がステンレス製であるため洗浄も容易です。

[仕様] ●能力:1~25kgf/h ●回転数:3450rpm (MAX)

本機は、6種類のスクリーン(網目:0.3、0.4、0.7、2、3、6ミリ)を交換することで、粗粉砕から微粉砕までを1台で行うことができます。各種食品の粉砕にご利用いただけます。

ご質問やご相談がございましたら、当センターへお気軽にご連絡ください。

【お問い合わせ】研究開発部食産業技術支援グループ 木下 ℡(0138)34-2600

                      (写真)ウイングミル

トピックス(H2712)

展示会に出展

ビジネスEXPO「第29回北海道技術・ビジネス交流会」

『新・北海道創成~英知とPassionで切り拓け!~』

日 時:平成27年11月5日(木)~平成27年11月6日(金)

場 所:アクセスサッポロ

 

 北海道技術・ビジネス交流会は、今年で第29回目の開催となり、道内のみならず全国に北海道の強みと可能性について情報発信する北海道最大級のイベントです。今年は、『新・北海道創成~英知とPassionで切り拓け!~』をテーマに367の企業、団体が出展しました。来場者数も2日間で20,665名と過去最高となりました。当財団は函館地域の企業15社と函館市産業支援センターと共に出展し、来場者の皆様に展示品の説明、試食などをして頂きました。

              (写真)公益財団法人函館地域産業振興財団ブースの様子

研修会開催

「地理的表示保護制度活用セミナー」

日 時:平成27年9月15日(火)13:30~15:30

場 所:北海道立工業技術センター 会議室

講 師:農林水産省北海道農政事務所 農政推進部 経営・事業支援課 六次産業化専門職 折坂真志氏                         

   (一社)食品需給研究センター地理的表示保護制度活用支援窓口ブロック統括アドバイザー

             株式会社リープス 代表取締役 鈴木善人氏

参加者:23名

 

 私たちが暮らす道南地域には、「白口浜マコンブ」や「函館和牛」などといった、長年培われた生産方法や気候・風土に基づく産地特性により、高い品質と評価を獲得しているものが数多くあります。一方、昨今は農林水産省により、生産地と品質に不可分の結びつきがある産品の名称を国に登録することで、国が一定の特性を保証して模倣品を排除しようとする地理的表示保護制度が導入され、生産業者の利益増進と需要者の信頼保護を図る取組が積極的に進められています。  そこで、「地理的表示保護制度」の相談窓口として活動されている農林水産省北海道農政事務所農政推進部経営・事業支援課六次産業化専門職 折坂真志氏と(一社)食品需給研究センター地理的表示保護制度活用支援窓口ブロック統括アドバイザー(㈱リープス代表取締役)鈴木善人氏をお迎えし「地理的表示保護制度活用セミナー」と題して研修会を開催しました。研修会では、折坂氏よりこの制度の狙いや意義を、鈴木氏より具体的な申請書の書き方やノウハウを説明して頂きました。終了後には、個別相談も行われ大変有意義な研修会でした。 

                      (写真)研修会の様子

 

   
    
    
    
   
   
食品の加熱プロセスと品質 ~加工条件のおいしさなどへの影響~

日 時:平成27年10月9日(金)14:00~16:00

場 所:北海道立工業技術センター 研修室

講 師:大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 エグゼクティブリサーチャー

    おいしさ・健康調理ラボラトリー長 竹森利和氏

参加者:23名

 食品加工では、焼く・蒸す・煮るなどの加熱プロセスが多用されます。食材を加熱することで、糊化・糖化、タンパク分解などの物理化学変化を起こし味覚や食感、風味、さらには健康性にも変化が生じます。どのようにすれば加熱プロセスの効用(おいしさ、健康性)を最大限に引き出せるのか?そのためには、食品加熱プロセスを理解することが大切です。そこで、食材の加熱プロセスとおいしさなどの関連について研究している大阪ガス株式会社・おいしさ・健康調理ラボラトリー長の竹森氏をお招きして、ご飯の「おいしさ」や、焼き野菜や焼き魚の「健康性」を具体的な加熱プロセスの研究事例などを用いて、わかりやすく解説して頂きました。

             (写真左)講師 竹森利和氏 (写真右)研修会の様子

平成27年度「北海道新技術・新製品開発賞」食品部門優秀賞受賞

 当センターが、技術支援を行った函館ひろめ堂(株)(函館市)の糖化熟成技術によるコンブ素材を用いたふりかけと北海道乳業(株)(函館市)のはっ酵乳「生乳ヨーグルト」が平成27年度北海道新技術・新製品開発賞(主催北海道)の食品部門 優秀賞を受賞しました。

(以下北海道ホームページより抜粋)

 本賞は、本道工業等の技術開発を促進し、新産業の創出や既存産業の創出や既存産業の高度化を図るため、平成10年から道内の中小企業者等が開発した優れた新技術・新製品を表彰するものです。

 

 

【糖化熟成技術によるコンブ素材を用いたふりかけの概要】

・水分調整と熟成中の温湿制御により、短期間で多量のマンニトール(コンブ特有の糖・白粉)を表出させる新技術(糖化熟成技術)を用いて製品化されたふりかけ。

・糖化熟成技術により、化学調味料などを用いずに自然な甘みと旨みを増強することで、天然素材のみを用いたコンブ加工品として、高付加価値化に成功した。

・現在、こだわり食材や有機食材を扱う、国内最大手の流通業者と取引され、着実な売り上げ実績をあげているが、本製品の更なる販路拡大だけではなく、糖化熟成技術を用いた新たな製品開発やコンブ原料の付加価値向上が期待される。

 

**工業技術センター研究開発部 応用技術支援グループ研究主査 小西靖之コメント**  

 糖化熟成技術はコンブ表面に短時間でマンニトール(白い粉)を析出させるために、従来にない全く新しい発想の元で函館ひろめ堂(株)、北海道立工業技術センター、北海道総合研究機構、食品加工研究センター、北海道大学大学院水産科学研究院などの産学官連携による研究開発のノウハウが生かされた技術です。開発製品である「糖化熟成技術によるコンブ素材を用いたふりかけ」は、道南のマコンブ等の海藻の特性を生かして風味制御した製品で、既に全国的な販売展開を進めており、今後の販売拡大が期待される商品です。

                  (写真)函館ひろめ堂さんのふりかけ

【はっ酵乳「生乳ヨーグルト」の概要】

・オール北海道というコンセプトのもと、「北海道産の原材料」に「北海道産の植物性乳酸菌 (HOKKAIDO株)」を使用し開発されたヨーグルト。

・生きた乳酸菌を安定して一定数保って流通販売する技術は高度であり、国内でも高い技術水準にある製品となっている。

・また、同社はHOKKAIDO株の機能性に着目し、ヒト介入試験を実施。機能性効果が実証され、試験結果を論文として学会誌に発表した。現在、北海道機能性表示制度(ヘルシーDo)への申請準備中。

・本製品は、既に全国各地の量販店等で販売されており、更なる販路拡大が期待できる。

   (写真)表彰式の写真 左から函館地域産業振興財団猪飼専務理事                     北海道乳業河崎庸商品開発室長、函館ひろめ堂成田幸大専務取締役工業技術センター小西研究主査

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                  (写真)テレビ会議の様子

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