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こんなことができます

X線回折装置((株)リガク、MiniFlex600HP)

金属材料やセラミック材料の高度な分析ができます。

X線回折装置は、X線が結晶格子面で起こす回折現象を利用し、金属材料やセラミック材料の同定を行なうための分析装置です。本装置は、特に結晶多形*)のある材料の分析に威力を発揮します。一例を挙げますと、工業的に利用されている酸化チタン(TiO2)には結晶多形があり、アナターゼ型とルチル型が存在します。アナターゼ型は高い触媒活性を示すことから光触媒に利用され、ルチル型は紫外線をよく吸収することから日焼け止め化粧品として利用されています。両者は共に酸素とチタンから成る白色の粉末で、目視や元素分析では見分けがつきません。アナターゼ型/ルチル型のどちらであるかを見分けるためには、本装置による分析が必要です。その他にも、格子定数の精密測定、結晶子サイズ、配向性などの情報を得ることができます。本装置は、機械金属、セメント、窯業、電子部品などの産業分野の材料開発や品質保証に役立つ分析装置です。

*)結晶多形とは、同じ化学式(TiO2)で表される物質でも、結晶構造が異なる(ルチル型/アナターゼ型)ものを、このように呼びます。

【主な仕様】X線管:Cu、最大定格出力:600W、検出器:高速1次元検出器

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【お問い合わせ】応用技術支援グループ 下野 功 ℡(0138)34-2600

                                                                                                                                 (写真)X線回析装置