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2022年度北海道立工業技術センター研究成果発表会開催

日 時:2022年5月26日(木)13:30~17:00

場 所:フォーポイントバイシェラトン函館

You Tube配信

 

5月26日(木)にフォーポイントバイシェラトン函館において工業技術センター研究成果発表会を開催しました。安井センター長の開催挨拶に続き、企業や大学との共同研究などの成果7題を発表しました。また、You Tubeでも配信し、多くの皆様にご視聴頂きました。

 

* * * * * 研究成果発表会プログラム * * * * *

 

1.ケルセチンとルチンを機能性成分とするヘルシーDo認定ダッタンソバ商品「千乃韃靼」の開発

○大坪雅史(食産業技術支援グループ)

(有)大中山ふでむらと共同で平成14年度北海道新技術・新製品開発賞奨励賞を受賞した賞味期限5日間のダッタンソバ麺を改良して、その機能性を解明し令和4年3月ヘルシーDo認定商品の開発に至った経緯を紹介しました。

 

2.生鮮昆布から調製したエキスの品質特性に関する研究

○木下康宣(食産業技術支援グループ)

芳醇な旨味を有する乾燥昆布は古くよりダシ素材の一つとして利用されてきたが、乾燥作業の負荷が大きく生産量が減少している。本発表では、生鮮昆布から得たエキスの呈味特性等について報告しました。

 

3.生鮮水産物の鮮度測定法の標準化と高鮮度輸送技術の開発

○吉岡武也(食産業技術支援グループ)

生鮮水産物の鮮度の良さを科学的に示すための鮮度(K値)測定法の日本農林規格(JAS)制定の取り組みと、北海道産生鮮水産物を高鮮度で海外に輸送する技術開発を紹介しました。

 

4.函館産ブリの品質保持に関する研究

○緒方由美(食産業技術支援グループ)

渡島管内でブリの漁獲量が急増しているが、函館産ブリの特性の知見が少なく積極的な利用が進んでいない。函館産ブリの価値の向上と利用促進のため、水揚げ後の処理や保管温度がブリの品質に及ぼす影響について検討結果を報告しました。

 

5.太陽追尾システム駆動用水素吸蔵合金アクチュエータの動作特性

○松村一弘(ものづくり技術支援グループ)

太陽光から得た温度差で水素吸蔵合金アクチュエータが太陽追尾システムを駆動することをフィールドで実証している。このアクチュエータの日射量から駆動力を得るまでの動作特性を調べた室内実験結果について報告しました。

 

6.洋上風力発電からの水中音と魚類行動の関連性検証~基本測定機器等で構成した水中音圧測定~

○村田政隆(ものづくり技術支援グループ)

脱炭素社会の実現のため洋上風力発電への期待が高まっているが、施設から放射される水中音が魚類に与える影響の検証等は十分とは言い難い。基本測定機器を用いた水中低周波音測定と魚類行動に関する検証実験の結果を報告しました。

 

7.高純度石英ガラス焼結における脱ガス効果の検証

○髙橋志郎(応用技術支援グループ)、〇中野双葉((株)菅製作所)

(株)菅製作所が開発した新型放電プラズマ焼結機(AGUS SPS2000)を使用し、高純度石英ガラスの焼結試験を行った。試験の結果から、焼結中に発生する昇温脱離ガスや反応性ガスを除去できることを検証したので報告しました。

(写真左)研究成果発表会の様子(写真右)ポスター展示場の様子

 

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