Hitec newsHITEC ニュース

トピックス(H2112)

次ページへ »
知的クラスター創成事業(グローバル拠点育成型) 〜函館マリンバイオクラスター〜 キックオフ・セミナー開催

本年7月に北海道と函館市が文部科学省より採択を得た知的クラスター創成事業(グローバル拠点育成型)は、当財団が中核機関の指定を受け、平成21年9月1日より事業がスタートいたしました。
10月23日、函館国際ホテルにてキックオフ・セミナーを開催しました。セミナーでは基調講演・特別講演に続き4本の研究テーマの概要説明が行われまし た。約180名が参加し、引き続き開催した交流会でも産学官の参加者が熱心に情報交換を行うなど、盛会のうちに終了しました。

基調講演 「地域における科学技術の振興と函館地域に期待すること」
文部科学省科学技術・学術政策局 科学技術・学術戦略官(地域科学技術担当) 増子宏氏

特別講演 「東アジア巨大食料消費市場圏の形成と食料貿易のダイナミズム」
広島大学大学院生物圏科学研究科 教授 山尾政博氏

研究概要説明
テーマ1 「海洋空間情報を活用した沿岸生物相・水圏環境の健全化と高次活用の両立」
北海道大学大学院水産科学研究院 教授 齊藤誠一氏
テーマ2 「高機能性物質を含有する北方系メガベントスの自立型バイオファーミング」
北海道大学大学院水産科学研究院 准教授 安井 肇氏
テーマ3 「メガベントスの生物特性を活かした高機能資源創出のための研究開発」
北海道大学大学院水産科学研究院 教授 宮下和夫氏
テーマ4 「食と健康のグローバル・スタンダード構築のための研究開発」
北海道立工業技術センター 主任研究員 吉岡武也氏


広島大学大学院生物圏科学研究科 教授 山尾政博氏

海外出張報告 〜欧州クラスター視察2009〜

企画事業部長 吉野 博之

欧州における先進的なクラスター政策の概要や優れたクラスター活動の取り組みを学んで、函館マリンバイオクラスター形成に活かすため、欧州クラスター視察2009へ参加いたしました 。
視察は、全国イノベーション推進機関ネットワークの主催で行われ、文科省知的クラスター事業、経産省産業クラスター事業、他のクラスター事業の代表者、 文科省と経産省の担当者、事務局担当者の総勢15名の視察団が、平成21年10月4日から11日までの日程でドイツのハンブルク、ベルギーのブリュッセ ル、フランスのグルノーブルを訪問しました。
ハンブルクは古くから港湾商業都市として発展したドイツ第二の都市ですが、現在は航空機クラスターも推進しています。航空機クラスターは、エアバス、ル フトハンザテクノロジー、ハンブルグ空港会社の3大企業をコアとして、中小企業約300社、ハンブルグ大学、ハンブルグ応用化学大学等4大学、ハンブルグ 経済振興公社が参画し、雇用者36千人(派遣社員を除く。)、総売り上げ70億ユーロの非常に大きなもので、国の支援を受けながら研究開発と人材育成を中 心に進めていました。戦略プロジェクトとして、3つのランドマークプロジェクト「燃料・キャビン改良プロジェクト(エアバス)」「メンテナンス改良プロ ジェクト(ルフトハンザテクノロジー)」「エアポートオペレーション向上プロジェクト(ハンブルク空港)」を掲げ、現実的で明確な目標を設定して堅実に進 めているのが印象的でした。
ブリュッセルでは、EU open daysというコンファレンス(会議)が開催され、日本の代表団として参加しました。ブリュッセルは、ベルギーの首都で欧州連合(EU)の本部が置かれて いることで知られており、欧州政治の一大拠点となっていますが、今回の会議もEU本部の一角で行われました。会議では〜Global Challenges, European responses〜という総合的なテーマの下、全てのEU加盟国、ブラジル、中国、アイスランド、日本、ロシア、ウクライナ、米国など約40カ国から政 治家、開業医、研究者と企業、銀行と市民の社会組織の代表者が集合し、6,000人以上の参加がありました。今回、我々視察団はクラスターに関して討論す るワークショップに参加し、日本から二題の事例発表を行いました。この中でケンブリッチ大学のBarrell教授は、「知識よりも創造力が重要であり、こ れからの地域の発展には、グローバルかつ戦略的なクラスター活動が大変重要となる。」とグローバル化を強調されていました。
グルノーブルは、フランスの中でも第2の経済発展地域であるローヌ・アルプス地域の中心で、マイクロ・ナノクラスター(MINALGIC)を形成してい ます。MINALGICは、100km程度のエリアの自治体、産業関係団体、大企業・中小企業等150社程度がコラボレーションするネットワークで、シス テムオンチップ周辺のマイクロ・ナノテクと、ソフトウェアインテリジェンスを中心に、基礎研究から産業界への技術移転・産業化に取組み、世界各国から 470の企業(43,000人)が参加するというフランスの中でも最も大きな成果を上げているクラスターです。その要となっているのがMINATECとい うノベーションキャンパスで、1km程度の範囲に実際に顔を合わせられるマイクロ・ナノテクノロジーに関する研究、教育、産業界の研究拠点・研究開発ラボ の集合体となっています。そこでは、職員8名がネットワークの中心を担い、各研究機関の取り組みをコーディネートすることで成果を上げていました。今後、 さらにバイオ分野へも技術を拡大する計画で、美しい自然環境を活かし、教育センター、ホテル、レストラン、スポーツ施設、公園・緑地・交通システムなど一 体的に街作りを進める「GIANT」プロジェクトを推進しています。
今回の欧州視察全体を通して、クラスターを成功させるために重要だと感じたことは、「参加機関の信頼関係」「人材教育」「地域クラスター間のネットワー ク」「問題解決の場」(お互いが直ぐにディスカッションできる場が必要)の4つで、今後のクラスター推進に役立てていきたいと考えています。


(写真左)ハンブルク ルフトハンザテクノロジーにて
(写真右)グルノーブルクラスターの中心MINATECの前で


ブリュッセル コンファレンス会場(EU本部)

「平成21年度北海道新技術・新製品開発賞」受賞

北海道が工業等の技術開発を促進し新産業の 創出や既存産業の高度化を図るため、道内中小企業者等が開発した優れた新技術や新製品を表彰する「平成21年度北海道新技術・新製品開発賞」に道南地域か ら次の2社が受賞し、平成21年11月12日、第23回北海道技術・ビジネス交流会の会場で表彰式が行われました。

【大 賞】 株式会社コーノ(函館)
FF式真空パネル暖房機「HPH(ヒートサイフォン・パーマネント・ヒーター)」

【奨励賞】 株式会社フジワラ(北斗市)
ライフル弾LFB「SUMIT」

株式会社コーノ  ホームページ
株式会社フジワラ  ホームヘージ

(写真左)表彰式 (写真右) ㈱コーノ阿部社長を囲んで

バイオジャパン 2009

国内最大規模の国際バイオ総合イベント

開催日:平成21年10月6日〜10日
場所:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)

北海道バイオ産業クラスター・フォーラムと連携し、北海道経済産業局、北海道、札幌市などの関係機関とともに出展しました。国内外から23,861名が来場しました。
当財団は、函館地域バイオ産業クラスターの一環として、石けん、化粧品、食品などのガゴメ製品、活イカや活〆するめいかの輸送パック模型等を展示しまし た。北海道コーナーは、来場者の注目を引き、多数の質問や商談に繋がりそうなコンタクトもあったことから有意義な出展でした。


財団法人函館地域産業振興財団ブース風景

CEATEC JAPAN 2009

最先端IT エレクトロニクス総合展

開催日:平成21年10月6日〜10日
場 所:幕張メッセ

アジア最大級の最先 端IT・エレクトロニクス総合展である「CEATEC JAPAN 2009」に出展しました。出展会場には、590社・団 体(うち海外22カ国・地域から263社・団体)から2,123小間の出展があり、5日間で150,302人と多くの方が来場しました。
当財団は、函館地域産業活性化協議会の一員として出展し、地元企業の製品を展示したほか、モニターで函館市の観光CMを流し、ガゴメ製品の配布やモニターで函館市の観光CMを流す等、来場者に大変好評でした。


CEATEC JAPAN 2009 会場風景

食品開発展2009

食品の健康志向、安全性探究の専門展示会

開催日:平成21年10月14日〜16日
場  所:東京ビッグサイト

北海道バイオ産業クラスター・フォーラムと連携し、北海道経済産業局、北海道、などの関係機関とともに出展しました。この展示会には580社が 出展し、3日間で42,794名が来場しました。当財団のブースにも国内外の多数の来場者が絶え間なく訪れました。当財団は、バイオクラスターの一環とし て、ガゴメ昆布などの地域の特徴的な水産資源の高度有効利用として研究開発された新商品や活魚、鮮度保持の輸送技術、高品質な乾燥食品を展示し、当財団の ブースにも国内外の多数の来場者が絶え間なく訪れました。


財団ブースに訪れる来場者

北洋銀行インフォメーションバザール

北海道(北洋銀行)と鹿児島(鹿児島銀行他5銀行)の共同開催

開催日:平成21年10月20日〜21日
場 所:サンシャインシティ文化会館

カゴメ昆布関連商品の販路拡大支援で出展し、函館ガゴメ連合と共和コンクリート工業株式会社とともにPRを行いました。
今回は、出展企業等が190社あり、約4,000名の来場者が訪れました。ガゴメ昆布の名前を知っている来場者も多く、ガゴメ昆布の知名度向上を実感しました。


北洋銀行インフォメーションバザール会場風景

サッポロヘルス&ビューティーフェアー2009

消費者に「健康」と「美容」に関する知識や情報を発信

開催日:平成21年10月24日〜25日
場 所:アクセスサッポロ

本フェアは、北海道で初めて行政と「健康」「美容」に関わる団体、メーカー等が一体となって行うイベントで、札幌商工会議所などが実行委員会を 組織し、今年で3回目を迎えました。全国各地のメーカーの最新商品の紹介はもちろん、「健康」「美容」に日頃役立つ知識や情報を幅広く発信するものです。
今回は、77社5団体が出展し、2日間にわたり約14,000名が訪れました。(有)バイオクリエイトが化粧品、石けん、バスソルト等を展示しました。商品も大変好評でした。


(有)バイオクリエイトブース風景

ビジネスEXPO 第23回北海道技術・ビジネス交流会

北海道最大級のビジネスイベント

開催日:平成21年11月12日〜13日
場所:アクセスサッポロ

ビジネスEXPO「第23回北海道技術・ビジネス交流会」は、「挑戦!ものづくり北海道総力戦」をキーワードに、地域における研究開発製品やノ ウハウを「ITビジネス」「ものづくり・電気・機械ビジネス」「地域創造ビジネス」「学術・試験研究機関」の各展示ゾーンでそれぞれ実施されました。今回 は、昨年を上回る約19,000名の来場者となり、盛会裏に終了いたしました。


財団法人函館地域産業振興財団ブース風景

アグリビジネス創出フェア

ここで始まる産学官連携。未来につながる技術シーズ満載!

開催日:平成21年11月25日〜27日
場 所:幕張メッセ

本フェアは、農林水産・食品産業分野における新たなイノベーション創出を目指す独立行政法人、都道府県、大学等の研究機関等が有する、最先端で 質の高い技術シーズを広く紹介するもので、食品加工関連機関のオール北海道の一員として出展しました。地域企業との共同研究成果の紹介とともに、ガゴメ昆 布、鮮度保持、水分制御などの函館マリンバイオクラスター関連商品の販路拡大のための商品PRを行いました。新ビジネス創出のための産学官の幅広い技術 シーズが揃い、充実した展示会でした。


オール北海道ブース風景

次ページへ »