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平成20年12月号

こんなことができます

企業の新技術・新製品の開発などに北海道立工業技術センター設置機器をご利用いただくために、機器をシリーズで紹介しています。

肉や魚を細かく挽くことができます
ミートチョッパー
基本使用料(最初の1時間)2,350円、税込み

ミートチョッパーは肉挽き機のことで、生肉やソーセージ用の塩漬肉を細かく挽く時に使用されます。本機は 肉片を移動させる円筒形の送り部分と、刃で切断する部分とで構成されています。送り部分にはシリンダーの中に粗目のらせん状の回転軸(スクリュー)があり、この軸を回転させることによって小さな口径に入れた肉片を太い口径の方へ送るようになっています。切断部は、十字型ナイフと無数の穴があいたプレートで構成されています。スクリューによって押し出されてくる肉片をナイフで切断し、切断された肉はプレートの穴から外に送り出されます。本機は、幅 20cm、長さ48cm、高さ44cmの大きさで、1時間に80kgの処理能力があります。分解洗浄が簡単にできますので,衛生的です。また、畜肉の他に、魚、イカ、タコなどをミンチにすることもできます。牛や豚の挽肉、魚のミンチをご検討される場合は本機をご利用ください。

ミートチョッパー

トピックス(H2012)

一般技術研修会「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」開催

近年、食品業界では原料の名称や産地に関する誤認表示が問題となっており、食品関連事業者は正確な表示が求められています。食品の表示制度についての理 解を深めていただくことを目的に、10月31日、北海道立工業技術センターにおいて、(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)表示監視部の高嶋 康晴氏を講師として「JAS法食品表示について−表示制度と科学的検証技術−」と題した研修会を開催しました。
前半は、生鮮食品や加工食品における表記方法のガイドライン、平成20年4月に義務化となった業者間取引に関する表示制度、農林水産省における食品表示 の監視体制などを解説されました。後半は、FAMICが監視業務の中で実際に使用している遺伝子(DNA)分析や元素分析による食品原料の種や産地の判別 技術を紹介されました。本研修会には食品製造業を中心として35名が参加し、講演終了後に自社製品の表示方法についての質問などがあり、熱心に受講されていました。

実技技術研修会「材料分析テクニカルセミナー」開催

機械金属造船および電子部品産業など、ものづくり企業に材料分析に関する知識を深めていただき、その知識を自社の技術開発や技術改良に活用していただく ことを目的に、11月12日から14日までの3日間、北海道立工業技術センターにおいて「材料分析テクニカルセミナー」を開催しました。
1日目は材料の成分分析手法としてよく用いられる蛍光X線分析法の実習を行い、この分析法の特徴と分析限界について解説しました。2日目は走査型電子顕 微鏡を用いた材料の微小部観察の実習を行い、ミクロの世界の分析について解説しました。3日目は材料の結晶構造に関する情報が得られるX線回折法の実習を 行い、この分析法で何が分かるかについて解説しました。本セミナーには地元企業の7名が参加し、分析機器の操作を交えた材料分析に関する3種類の方法につ いて熱心に受講されました。

「パワーポイント作成実技研修会」開催

11月26日、27日の2日間、函館市産業支援センターにおいて「パワーポイント作成実技研修会」を開催しました。パワーポイントは、企業が営業活動、 金融機関の融資や国などの補助制度を活用する時に行うプレゼンテーションのメジャーなツールのひとつです。本研修会は、作成のポイントや効果的に訴えるア ニメーションの挿入方法などについて、実習を交えて行われました。函館地域産業振興財団が初めて開催したこの研修会に企業等から12名が受講し、ビジネス に早速活用できると好評でした。

「売れる商品づくり支援セミナー」開催

多くの市場が成熟期を迎える中で、企業が持続的に成長していくためには、売り手本位の販売活動から顧客の満足をベースにしたマーケティングへの発想の転 換が必要とされています。11月28日、函館国際ホテルにおいて、アップルコンピュータ㈱でMacOsの日本語化と導入、インテル㈱でモバイル製品のマー ケティングを担当した経歴の北海道銀行法人営業部調査役 菅原直人氏を講師にお迎えし、「事例から学ぶ地域企業のための売れる仕組みづくり」をテーマとしたセミナーを開催しました。
講師の菅原調査役は、体系化された理論と豊富な実務経験に基づき、マーケティングの基本プロセスである環境分析(SWOT分析)、商品コンセプト、マー ケティングミックス(4P)の重要性、さらに特徴のある事例から成功した要因などについて講演されました。本セミナーには企業の経営者など約60名が参加 し、白熱した質疑が行われるなど、大変好評でした。

「バイオジャパン2008」へ出展

10月15日から17日の3日間、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開催された「バイオジャパン 2008−ワールドビジネスフォーラム in横浜」の北海道ブースに、北海道科学技術総合振興センターが推進する北海道バイオ産業クラスター・フォーラムと連携し、函館地域バイオ産業クラスター の販路開拓支援事業として出展しました。このビジネスフォーラムは国内最大規模の国際バイオ総合イベントであり、海外からの126を含めて総数474社が 出展(共同出展を含む)し、国内外から昨年の約1.5倍の23,681名が来場しました。
函館地域産業振興財団は、石けん、化粧品、食品などのガゴメコンブ製品、活イカや活〆するめいかの輸送パック模型、アワビやナマコなどの高品質乾燥製 品、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)の魚油製品等のマリン・バイオ分野の成果品を展示しました。北海道コーナーは来場者の 注目を引き、多数の質問や商談に繋がりそうなコンタクトもあったことから有意義な出展でした。

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