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「北海道立工業技術センター業務報告令和4年度」完成

「北海道立工業技術センター業務報告」ができました。ご希望の方はご連絡ください。無料で提供しています。

【お問い合わせ】研究開発部研究支援課 ℡(0138)34-2600

(写真)令和4年度北海道立工業技術センター業務報告

令和4年度導入機器の紹介

【機器名】レーザー顕微鏡 (JKA補助事業導入機器)

【型 式】OLS5100-EAT(㈱島津製作所)

【用 途】機械金属部品や電気電子部品など、材料を高倍率で観察し、3D寸法測定を行います。

半導体など各種部品や小型機械部品を中心に、寸法エラーや面粗さのチェック等、製品開発や製造技術開発などの課題解決に役立ちます。

 

【機器名】紫外可視近赤外分光光度計

【型 式】UV-3600iPlus(㈱島津製作所)

【用 途】試験材料の光透過率、反射率を測定し、半導体材料、光学材料、薄膜材料の光学的特性を評価できます。

 

【機器名】ビーズ式細胞破砕装置

【型 式】FastPrep-24 5G(MP Biomedicals社)

【用 途】硬質ビーズで動植物や微生物の細胞を破砕し、DNAや機能性物質などの細胞内成分を抽出するための装置。

 

【機器名】電力測定器[パワーアナライザー]

【型 式】PW3390-03(日置電機㈱)

【用 途】省エネルギー機器や高効率機器などの研究全般と技術指導で、直流または交流の電圧と電流を測定し、電力・効率・損失など解析できます。

 

 

【機器名】冷蔵庫(薬用冷蔵ショーケース、加工保蔵試験室)

【型 式】NC-ME50RECHC(日本フリーザー㈱)

【用 途】薬用ショーケース(庫内温度は+2℃~+14℃、内容量は570L)。試料や試薬を冷蔵保存し、品質の劣化を抑えるために用いる。

 

【機器名】製氷機

【型 式】FM-120K(ホシザキ㈱)

【用 途】フレーク氷を製造・貯蔵する装置です。製氷能力は105kg/日、貯氷量は20kgあります。

 

令和5年度事業計画から

北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、シーズ活用支援事業などの事業を行っています。今回は、令和5年度の事業計画の中から研究開発事業のテーマをご紹介します。

 

研究開発事業(高度技術開発・応用研究事業)

 

北海道・函館市・北斗市・七飯町の補助を受け実施する研究開発事業は、地域企業の技術の高度化、新製品の起業化及び地域ニーズに即応した先端技術分野における応用技術の研究開発を推進することを目的としており、研究開発期間は、2~3年を目途としています。

 

テーマ:地域製造業向けオープンソースロボットハンドモデルに関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:地域の製造業でニーズが高い食料品製造業向けのロボットの技術開発のために、3Dプリンターで作製可能な地域製造業向けオープンソースロボットハンド基本モデルに関する研究開発を行う。

 

テーマ:画像処理技術を用いた生産情報のデジタル化手法に関する技術研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:製品の付加価値や生産効率の向上などの取り組みに重要な生産情報のデジタル化の推進を目的とし、地域企業でも取り組みやすい様に、最小限の機器導入で実現可能な画像処理技術を用いたデジタル化手法について技術開発を行う。

 

テーマ:地域製造業向けIoTのヒューマンインタラクションに関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:地域製造業における効率的かつ効果的なDX技術導入のために、地域製造業のDXに対する課題調査、生産、ヒト、環境要素の課題調査、HI(ニューマンインタラクション)の整理およびIoT試作仕様検討、IoTの試作実験およびHI検証等を行う。

 

テーマ:成膜技術を応用した焼結用黒鉛型の導電性制御に関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:真空装置関連技術であるCVD(化学蒸着法)やALD(原子堆積法)のような成膜技

術を用いて、黒鉛型内部に導体/不導体膜を形成することで黒鉛型の導電性を制御

し、緻密で均質な高機能焼結体作製技術の開発を行う。

 

テーマ:スパッタ成膜技術に関する研究

分  野:ものづくり支援グループ

実施年度:令和3年度~令和5年度

概  要:半導体材料などに用いる真空下でのスパッタ技術について、酸化物、窒化物等の薄膜成膜条件の検討を行い、成膜条件と薄膜構造及び光学的電気的特性との関連性を評価し、スパッタ薄膜の特性向上を図ると共に、函館地域の電子部品や光学部品を製造する企業への応用展開についても検討する。

 

テーマ:相対湿度制御した効率的な乾燥装置技術に関する研究開発

分  野:函館マリカルプロ推進室

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:相対湿度制御による効率的な乾燥装置技術の構築を目的に、相対湿度制御時の乾燥特性評価、相対湿度の周期操作の乾燥特性評価、乾燥製品の品質評価などを行い、地域食品素材のための高品質な乾燥装置技術の研究開発を行う。

 

テーマ:地域新規多獲性魚種の利用加工に関する研究開発

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要: 北海道で漁獲されるブリ等の新規多獲性魚種について、「加工利用特性の把握」、「下処理による品質改善効果の検証」、「調味による臭いの低減と旨味の増加効果等の検証」などを行い、官能的評価に加えて成分分析による科学的根拠を示すことにより、新規多獲性魚種の利用促進を図る。

 

テーマ:海藻成分を利用した油脂素材の製造技術開発

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:生の海藻を原料とした、海藻中の機能性成分を含有し風味に特徴がある海藻油の簡易な製造技術について、抽出方法の最適化や海藻油の洗浄工程などの検討開発を行う。更に、得られた海藻油の品質評価技術の開発も行い、地域の食品企業に技術移転する。

 

テーマ:レトルト殺菌技術を応用した冷蔵食品の開発に関する研究

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和5年度~令和7年度

概  要:道南地域に集積するレトルト殺菌装置を活用した保存性の高い冷蔵食品の開発のために、試作試験、殺菌後・保管後の品質等の評価を行い、高品質な長期保存冷蔵食品の製造に適した条件を整理し、その成果を用いて地域企業への技術支援を行う。

 

テーマ:凍結技術を活用した道産海藻資源の高価値化に関する研究開発

分  野:食産業支援グループ

実施年度:令和3年度~令和5年度

概  要:凍結技術を活用した昆布の高価値化を目的に、凍結条件による呈味成分保持効果の

ある粘性物質の産生量変化など、凍結条件が地域海藻資源の品質に及ぼす影響を

詳細に検討し、新たな優位性の高い独自技術の開発を進め、その普及啓発を図る。

「北海道立工業技術センター業務報告令和3年度」完成

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(写真)令和3年度業務報告

最適波長による高効率海藻種苗生産システム(特許第5931684号)が、令和4年度 北海道地方発明表彰「特許庁長官賞」を受賞しました。

 

受賞年月日 :     令和4年10月19日

 

川 越   力   共和コンクリート工業株式会社 海藻技術研究所 主席研究員

白 石 恭 輔   共和コンクリート工業株式会社 海洋水産部

北 山 進 一   株式会社アルファ水工コンサルタンツ 顧問

坂 下   功   元 共和コンクリート工業株式会社 海洋水産部 副部長

吉 野 博 之   公益財団法人函館地域産業振興財団 事務局長

菅 原 智 明   公益財団法人函館地域産業振興財団 研究開発部 研究主幹

玉 森   学   株式会社東和電機製作所 技師長

山 田 芳 浩   元 株式会社東和電機製作所 開発部 課長

安 井   肇   公益財団法人函館地域産業振興財団 副理事長、北海道立工業技術センター センター長

水 田 浩 之   国立大学法人北海道大学 大学院水産科学研究院 教授

 

実施功績賞

本 間 丈 士   共和コンクリート工業株式会社 代表取締役社長

久 保 俊 幸   公益財団法人函館地域産業振興財団 理事長

浜 出 滋 人   株式会社東和電機製作所 代表取締役

寳 金 清 博   国立大学法人北海道大学 総長

 

本発明は、海藻養殖や藻場造成に必要な海藻の種苗生産に関するもので、効率的な大量培養を可能とした海藻種苗生産システムである。

本発明では、海藻の生長に必要な光源に、発熱量が少なく光の指向性が高いLEDを用いることで、恒温槽内に配置したスリムタイプの水槽に側面からLEDを近距離照射し(省スペース化)、水槽内に縦置き配置した海藻種苗1個体ずつに対してLEDをスポット照射することで無駄な光を削減し(省エネルギー化、低コスト化)、予め実験で得られた各海藻種の最適なLED波長を照射することで培養期間の短縮(効率化)を可能とした。

本システムによる海藻種苗生産の高効率化(省スペース、省エネルギー、低コスト等)は、従来技術に比べてCO2排出削減に貢献する。また、本システムで生産した海藻種苗を用いて造成した藻場は「ブルーカーボン」の役割を担い、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することができる。

 

従来の問題点と本発明の特徴

 

省スペース型海藻種苗生産システム

「北海道立工業技術センター業務報告令和3年度」完成

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(写真)令和3年度業務報告

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(写真)令和3年度北海道立工業技術センター業務報告

令和3年度導入機器の紹介

【機器名】電界放射型走査電子顕微鏡

【型 式】TESCAN社 TESCAN CLARA LMH

【用 途】金属やプラスチックなどの表面を高倍率で観察する装置。表面観察と同時に元素分析も可能。金属・無機材料、電子部品、機械部品に関する研究開発、製造技術開発などに利用できる。

 

 

【機器名】動ひずみ測定システム

【型 式】(株)共和電業 DPM-612B

【用 途】機械等に作用する応力等の測定において、ひずみゲージや各種センサ等の信号を高速かつ高精度に測定する機器。

 

 

【機器名】台ばかり

【型 式】(株)エー・アンド・ディ GP61K

【用 途】物体の重量を計測する測定器。最大ひょう量は61kgで、防塵・防水性を有する。

 

 

 

【機器名】食品用バンドソー

【型 式】(株)中島製作所 NSO-N8B

【用 途】帯状の鋸刃を高速で回転させて食品素材を迅速に切断する装置。主に冷凍肉や冷凍水産物の切断に用いる。

 

 

【機器名】バイオメディカルフリーザー

【型 式】PHC(株) MDF-MU549DH

【用 途】試薬や試料の品質の劣化を抑制するために、低温下(冷凍-40~-20℃)にて保管するためのフリーザー。上下室を独立して温度制御が出来る。

 

 

【機器名】送風定温恒湿器

【型 式】ヤマト科学(株)DKN402

【用 途】測定試料の乾燥などに用いる恒温器。乾燥室は90Lサイズで、室温+10〜250℃でプログラム運転が可能。

 

 

【機器名】マイクロ分析天びん

【型 式】METTLER TOLEDO社 Balance XPR56V

【用 途】サンプルの重量を高精度(最小単位1μg=0.000001g)で計測する装置。熱分析など計量を必要とする分析の精度向上に利用できる。

 

 

【機器名】自動研磨機

【型 式】ビューラー社 オートメット250プロ

【用 途】主に金属やセラミックス等の無機材料、電子部品(チップやバンプ部)、小型機械部品などについて、顕微鏡観察用試料を研磨するための装置。研究開発、技術指導、依頼試験等に使用。

 

 

機器名】分光測色計

【型 式】コニカミノルタジャパン(株)CM-5

【用 途】食品等の色調を測定して特性を解析する装置。製品開発や品質管理を行う上で不可欠の装置で、色調劣化の少ない加工技術の開発や賞味期限の設定等に使用する。

 

 

 

 

【機器名】薬用保冷庫

【型 式】PHC(株) MPR-N450FH-PJ

【用 途】試薬や試料を低温で保管するためのフリーザー付き薬用保冷庫。保冷庫部(2~14℃)とフリーザー部(-30~-20℃)を一台に集約している。

 

 

【機器名】純水製造装置

【型 式】オルガノ(株)ピュアライトPRA-0015-OV1

【用 途】水道水(市水)を原水として脱塩処理を行い、紫外線ランプ付きで電気伝導率:1μS/cm以下の実験用純水を製造できる。

 

 

【機器名】DNA増幅装置

【型 式】サーモフィッシャサイエンティフィック社 PROFLEX3x32-S5

【用 途】DNAを増幅するPCR手法を行うために使用する装置。独立制御可能な3つのサンプルブロックを搭載し、温度等の条件が異なるPCRを同時に行うことができる。生物種の同定等でDNAの塩基配列を分析するために利用する。

 

 

【機器名】超低温フリーザー

【型 式】(株)EBAC UD-90L376WNF

【用 途】分析試料等を超低温(-85℃)で保管する装置。脂質の酸化を抑制する等、生化学的性状を維持することが必要な試料等の保管に用いる。

 

令和4年度事業計画から

北海道立工業技術センターでは、地域企業の技術の高度化や新製品の開発を支援するため、研究開発、試験分析、技術相談、研修、技術情報提供、広報、シーズ活用支援事業などの事業を行っています。今回は、令和4年度実施予定の事業計画の中から研究開発事業のテーマをご紹介します。

 

研究開発事業(高度技術開発・応用研究事業)

 

北海道・函館市・北斗市・七飯町の補助を受け実施する研究開発事業は、地域企業の技術の高度化、新製品の起業化及び地域ニーズに即応した先端技術分野における応用技術の研究開発を推進することを目的としており、研究開発期間は、2~3年を目途としています。

 

テーマ:地域産業のロボティクス最適化モデルに関する調査研究

分  野:ものづくり技術支援グループ

実施年度:令和2年度~令和4年度

概  要:地域の製造業におけるロボット導入の促進と生産性向上やロボット産業参入企業の技術力向上を目的とし、ロボット導入後の負担軽減改善に寄与する検討手順や指標等の最適化について、ハンドリング技術を事例にした調査及び実験的検証を行う。

 

 

テーマ:画像処理技術を用いた生産情報のデジタル化手法に関する技術研究

分  野:ものづくり技術支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:製品の付加価値や生産効率の向上などの取り組みに重要な生産情報のデジタル化の推進を目的とし、地域企業でも取り組みやすい様に、最小限の機器導入で実現可能な画像処理技術を用いたデジタル化手法について技術開発を行う。

 

 

テーマ:成膜技術を応用した焼結用黒鉛型の導電性制御に関する研究

分  野:応用技術支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要:真空装置関連技術であるCVD(化学蒸着法)やALD(原子堆積法)のような成膜技術を用いて、黒鉛型内部に導体/不導体膜を形成することで黒鉛型の導電性を制御し、緻密で均質な高機能焼結体作製技術の開発を行う。

 

 

テーマ:食関連材料の高度冷凍技術に関する研究開発

分  野:応用技術支援グループ

実施年度:令和2年度~令和4年度

概  要:地域資源である水産物の最適凍結手法の確立や水産加工品の品質保持、長期保存安定性確保による付加価値向上を目的とし、急速凍結と通常の緩慢凍結に関する凍結機構や凍結装置の現状、凍結評価方法を調査し、モデル食材での凍結及び解凍について検討するなど、総合的な評価を行う。

 

 

テーマ:スパッタ成膜技術に関する研究

分  野:応用技術支援グループ

実施年度:令和3年度~令和5年度

概  要:半導体材料などに用いる真空下でのスパッタ技術について、酸化物、窒化物等の薄膜成膜条件の検討を行い、成膜条件と薄膜構造及び光学的電気的特性との関連性を評価し、スパッタ薄膜の特性向上を図ると共に、函館地域の電子部品や光学部品を製造する企業への応用展開についても検討する。

 

 

テーマ:地域海藻素材の高度加工技術に関する研究開発

分  野:応用技術支援グループ

実施年度:令和2年度~令和4年度

概  要:函館真昆布のだし抽出特性を向上させる保管条件や加工技術の指標構築を目的とし、工業的なだし抽出における品質ニーズや抽出条件の整理、評価のための抽出条件や評価方法の検討、長期保管昆布のだし品質変化の評価、異なる昆布種や風味加工条件の違いによる抽出だし特性変化の評価を行う。

 

 

テーマ:地域新規多獲性魚種の利用加工に関する研究開発

分  野:食産業技術支援グループ

実施年度:令和4年度~令和6年度

概  要: 北海道で漁獲されるブリ等の新規多獲性魚種について、「加工利用特性の把握」、「下処理による品質改善効果の検証」、「調味による臭いの低減と旨味の増加効果等の検証」などを行い、官能的評価に加えて成分分析による科学的根拠を示すことにより、新規多獲性魚種の利用促進を図る。

 

 

テーマ:地域食品素材の機能性活用に向けた研究開発

分  野:食産業技術支援グループ

実施年度:令和2年度~令和4年度

概  要:地域食品企業のヘルシーDo等の認定を目指し、コンブやアカモクに含まれるフコキサンチンの抗肥満作用等を活用するため、収穫地域や時期等による含量の違いを調査し、原材料の一次加工方法の検討や、加熱、乾燥、粉砕等の基本的な加工工程による成分量の変化の研究などの基礎的な知見を集積する。

 

 

テーマ:地域資源に特異なDNA塩基配列の探索・利用技術の開発研究

分  野:食産業技術支援グループ

実施年度:令和2年度~令和4年度

概  要:当センターが開発した、函館産マコンブを海外産と識別するDNA分析技術について、地域資源であるダルスをモデルにDNAを抽出し、塩基配列の解読や他地域産との比較解析により地域資源に特異な(他とは異なる)塩基配列を探索し、産地識別等が可能なDNA分析技術の開発を検討する。

 

 

テーマ:凍結技術を活用した道産海藻資源の高価値化に関する研究開発

分  野:食産業技術支援グループ

実施年度:令和3年度~令和5年度

概  要:凍結技術を活用した昆布の高価値化を目的に、凍結条件による呈味成分保持効果のある粘性物質の産生量変化など、凍結条件が地域海藻資源の品質に及ぼす影響を詳細に検討し、新たな優位性の高い独自技術の開発を進め、その普及啓発を図る。

 

産業技術連携推進会議 令和3年度 感謝状受賞

活動名:鮮魚の価値向上に貢献する鮮度測定法の標準化活動および魚の鮮度評価技術の普及活動

 

授与機関:公益財団法人函館地域産業振興財団、北海道立工業技術センター

公益財団法人釧路根室圏産業技術振興センター

国立研究開発法人産業技術総合研究所北海道センター

 

授与の理由:・第1回目感謝状授与対象となった鮮魚輸送技術の普及活動をさらに全国展開するために、全国規模のコンソーシアムを発足運営した。

・鮮度の客観的評価のために鮮度の見える化の検討や評価のJAS化に向けて活動      し申出した。

・海外展開を目指し、鮮度保持技術者の育成に向けてJICA事業を推進している。

 

活動内容:・北海道立工業技術センター、釧路根室圏産業技術振興センターは、産総研省エネルギー研究部門の協力により北海道釧路市の株式会社ニッコーが開発したスラリーアイス製造装置「海氷」による魚の鮮度保持技術を普及する

活動を、令和元年度の感謝状授与後、さらに全国および国際的に展開した。

・北海道立工業技術センターは「鮮度保持」のためには魚の鮮度の測定法を標準化することが重要であると考え、魚の鮮度測定法の標準化に取り組んでいる(今年度JASに申出)。さらに農水省イノベーション創出強化研究推進

事業に採択され産総研を含め鮮度の簡易測定法の技術開発を推進している。また、魚の鮮度測定法の国際標準化についても水産研究・教育機構との協力により取り組みを開始した。

・釧路根室圏産業技術振興センターは、2020年度JICA事業に採択された。国際交流が可能になり次第、ベトナム国において鮮度保持技術に関する人材育成の事業を開始する予定。